探索者は「葛メンタルクリニック」という心療内科医院に通院する。SAN値回復シナリオ。
ホラー / 短編 / シティ
DESCRIPTION概要
- 推奨探索者
- 精神病院に通いたい人
- 推奨人数
- 1〜2人
- 推奨技能
- とくになし。あえて言うなら図書館、交渉技能など
- 時間
- 2〜3時間
KP向け情報
INTRODUCTIONはじめに
複数人でプレイする場合、数カ月の治療期間中に待合室などで患者同士として顔見知りになっていることにすると良い。
また、当シナリオにはルールブック上に存在する神話生物をアレンジした生物が登場する。
キーパリングのすすめ
-
当シナリオでは探索者が恐怖を感じた際に正気度判定を行い、失敗した場合SAN値を回復するシステムで進行する。
判定の際には「SAN値チェック」と表現せず、しつこく「正気度判定」と表現することでPLの不安感を煽ることができるだろう。 恐怖演出の際にはいつも以上にしつこく、恐怖を色濃く表現してから正気度判定を行ってSAN値回復をさせてほしい。
THE TRUTH真相
精神科医の葛寿子(カズラトシコ)は、夫である葛穂高(カズラホダカ)と自身の精神治療のために患者を利用した人体実験を行っていた。 葛メンタルクリニックに通う中でその実験に巻き込まれた探索者は、グロテスクなものや冒涜的な存在に対する認知を歪められ、奇妙にも凪いだ穏やかな精神を手に入れてしまう。
この歪んだ認知をもとに戻すためには、葛寿子が密かに用意していた薬を利用しなければならない。
NPCNPCと登場神格
精神科医の女/葛寿子(かずらとしこ)
60代前後の女性。穏やかで優秀な精神科医。
一回り年上の男と結婚して幸せな生活を送っていたが、10年ほど前に夫が精神を病み、その治療方法を探し続けることになった。
名前の由来は食虫植物ウツボカズラから。
精神科医の夫/葛穂高(かずらほだか)
70代の男性。精神を深く病んでおり、妻によって自宅に軟禁されている。
妻から施された投薬治療と暴力によって頭部が醜く歪んでしまっている。
SIZは22。彼を物理的に動かしたい場合は探索者のSTRと彼のSIZで対抗ロールを行う。
虫
オリジナル神話生物。シャッガイからの昆虫に似た生態を持つ虫。
卵の状態で人間の体内に侵入し、脳に寄生してその認知機能を歪ませる。日が暮れてから活動が活発になる。
これの卵が「会」と呼ばれる組織から葛寿子の手に渡り、精神をコントロールする薬の材料として利用されるようになった。
知的生命体であるかどうかもこのシナリオでは明らかにならない。
会
このシナリオには直接登場しない。いわゆる自然派のスピリチュアルなグループである。
導入
探索者はそれぞれの理由から「葛メンタルクリニック」に通い始めることになる。
葛メンタルクリニック
個人経営の心療内科医院。医院長は葛寿子という女性。
探索者が住む街から数駅先の駅前にある。古いホームページがあり、予約は電話のみで受け付けているようだ。
ネット上の評判はかなりよく「先生が優しくて良い人」「美味しいお茶を出してくれる」などのコメントがついている。
本編
CHAPTER:01治療を受ける
葛メンタルクリニックの予約をとり、問診書を書いて受付で待つ間、サービスとして温かい緑茶と市販の茶菓子を出される。
緑茶
この緑茶には人の認知機能に作用する薬(虫の卵)が混入している。味は温かく素朴でおいしい。
診察
診察室での問診はごく普通のものである。
自覚症状と最近困っていること、治したいことを患者から聞いて、医者は適切な薬を1ヶ月分処方してくれる。必要であれば来月もまた来てくださいとも説明する。
正気度回復
探索者はこのクリニックに通った期間分の正気度回復を行う。
1ヶ月につき1d6の回復。
不定の狂気を発症している場合、想定された期間の半分で回復することとする。(4ヶ月なら2ヶ月で済む)
改善の兆し
回復の兆しが見えてきた頃、医者から次回予約は取らなくても良いと説明される。
1ヶ月後、探索者はその月の薬を飲み終えて普段どおりの日常生活を送ることになるだろう。
正気度判定
探索者はある日の夕方、車に轢かれたと思われる動物の死骸を目撃する。
あなたはそれに目を奪われ、ほっとため息をついてしまった。
ここで正気度判定を行い、成功で0、失敗で1のSAN値を“回復”する。
<アイデア>
たった今、自身がこの醜悪な存在を見て“安堵”してしまったことを自覚する。一体自分の身に何が起こっているのだろうか?
不審に感じつつも、あなたの精神は凪いだ海のように穏やかだった。
☆ほっとため息をつく
探索者は恐怖するべき事態に遭遇しているにもかかわらず、安心したり、心が穏やかになったりする。
PLはもちろん、探索者もそのことに違和感を感じるかもしれないが、悍ましいという気持ちは湧いてこない。
患者ルール(KP向け)
投薬による治療を終えた探索者は、精神的なショックを受けるたびに正気度判定を行い、失敗するとSAN値が回復する。
SAN値が上限に達すると、余剰の値は隠しステータスである「異形ポイント」が加点される。このポイントはエンディング分岐に関わる場合がある。
穏やかなもの、美しいものを見ると強烈な違和感を感じてSAN値チェックを行う。
上記のルールを利用してSAN値を増減させることができるが、このことに気付いて意識的に行うと同値の異形ポイントが加算される。
CHAPTER:02葛寿子の失踪
不審に思った探索者は葛メンタルクリニックに向かうことだろう。
しかし病院の電気はついておらず、中に人がいる様子もない。
入り口近くで様子を見ていると、後ろから葛メンタルクリニックの受付の女性に話しかけられる。なんでも、ここ数日葛先生が病院に来ておらず、家に電話をかけても連絡がつかないんだとか。
職員に尋ねるなどの手段で葛先生の住所が分かる。
精神科医の家
葛メンタルクリニックから30分ほどバスに乗った先にある古い木造の平屋。このあたりは山に近く、家と家の距離がかなり離れている。
敷地には少し荒れた庭と小さな物置小屋があるようだ。
玄関
玄関でインターホンを押しても反応がない。扉には鍵がかかっており、ポストには数枚のチラシが溜まっていることがわかる。
庭
庭を通って小屋へ近づいた瞬間、足元から大きく嫌な音が聞こた。その直後、探索者の体は地面の下へ垂直に落下してしまう。
転落によるダメージは1d4。<跳躍>によってダメージを緩和することも可能。
床には水が溜まっており、立ち上がっても足首辺りまでが水に浸かってしまっている。 あたりを見渡すと、そこが狭い地下室なのだろうと想像できる。
☆濡れた荷物
スマホは落下の衝撃と水没によって使えなくなったことにする。
地下室
暗い部屋の中にはいくらかの木箱と麻袋の他、扉と探索者が落ちてきた天井の穴がある。他に目立ったものはない。
天井の穴
<跳躍/2>に成功すれば、梁に捕まって地上へ戻ることが可能とする。
扉
木製の古い扉だ。扉の向こうから男性の声が聞こえる。
「寿子!寿子、大丈夫か!」
寿子ではないことを伝える
寿子ではないことを伝えると、男はすぐに弁明する。
「すみません、妻だと勘違いしてしまいました。ここには妻以外人が来ないもので…」
「先ほど大きな音が聞こえましたが、大丈夫ですか?怪我などされていませんか。」
男はしきりに心配してくるものの、扉を開けてくれる様子は無い。ノブを回せば、扉は鍵がかかっていないことが分かる。
<聞き耳>
扉の向こうに耳を澄ませると、ズリズリとなにかを壁に擦付けるような音が聞こえる。
扉を開ける
扉はあっけなく、ゆっくりと開いて、狭い通路にみっちりと詰まって身動きが取れなくなった老人の姿があらわになる。
老人の頭部は醜く歪んで肥大化しており、サッカーボールほどはありそうな不揃いな大きさの眼球が、探索者の方をぼんやりと見つめている。
ここで[1/1d6]の正気度回復判定を行う。
※ホラーなイラストのため苦手な方はご注意ください
※こちらのイメージイラストは「無敵の人」のセッションでのみ使用することができます
家の中へ
男は口を開かず、ゆっくりと後ずさりをしていく。足元を見ると木製の階段があり、ギシギシ、ズリズリと嫌な音だけがその場に響いていく。
男のあとに続いて階段を登れば、そこが廊下に繋がっていることがわかる。
廊下
電気のついた明るい廊下だ。古い木造の民家らしく、歩くたびにギシギシと嫌な音がなる。
廊下の左手に玄関扉がある他、目につく場所にふすまの扉が2枚ある。
右側にはまだ廊下が続いている様子だが、奇怪な頭部を持った男がその道を埋めるように立っている。
よく見ると、天井や壁には何かを擦ったような赤黒いシミがこびりついているようだ。
男
階段を上って再び男を見るならば、もう少し詳しい情報が手に入る。
一見して、薄い白髪や顔の皺から70代前後の男性のように見える。男の頬や頭部は擦り傷だらけで、傷口が膿んだまま治っていないようだ。
※KPの判断で、ここで再び正気度回復判定を挟んでもよい。
<心理学>
彼が探索者に対して恐怖心を抱いていることがわかる。
★男/葛穂高
彼は妻以外の人間である探索者に対して怯え、必要以上の会話をしようとしない。近づけばゆっくり後ずさりしていく。
部屋の中を調べる探索者を止めることはないが、靴だけ脱ぐよう頼んでくるだろう。
玄関
玄関には女性ものの靴と男性ものの靴が数足置かれている。
玄関の鍵は閉まっているが、当然内側から開けることが可能だ。
<アイデア>
葛先生が普段はいていた靴が無いことに気がつく。
リビング
生活感のある和室。壁や天井のところどころに赤黒いシミがついている。
棚には表彰状やトロフィーが誇らしげに飾られている。ホコリは被っておらず、定期的に手入れをされていたのだとわかるだろう。
詳しく見ると、表彰状やトロフィーのほとんどが葛穂高のものであることがわかる。
※若いころの夫婦の写真などを出してもよい。もちろん二人とも普通の人間の姿をしている。
夫婦の寝室
広めの和室。化粧台や和箪笥、押入れなどがある。
※化粧台の引き出しには物置小屋の鍵が、押し入れからは寿子の日記と夫婦のアルバムが見つかる
化粧台
<目星>または化粧台の引き出しを調べるなどの宣言
可愛らしい根付のついた鍵が出てくる。
※これはスペアだ。もう一本の鍵は葛先生が持ち出している。
押し入れ
夫婦のアルバムと思われる数冊のスクラップブックと、手帳がぎっしり詰まった小さめの衣装ケースが見つかる。
衣装ケースの中身はどうやらすべて日記帳のようだ。
夫婦のアルバム
アルバムは若い男女の結婚式の様子から始まる。
写真が残されているのは10年前までで、その後の数ページは白紙のままだ。二人には子供こそいなかったものの、とても仲睦まじかった様子がみてとれる。
寿子の日記
40年近く欠かさずつけられていたと思われる日記。<図書館>に成功すれば効率よく内容を抜粋して読めるだろう。
もちろん、アルバムや現在の状況から推察して、10年前ごろや一番新しい時期の日記などを読むなどの宣言でも重要な情報は得られる。
おおまかな内容として、葛寿子とその夫の他愛のない日常と、医者として働く日々の様子が綴られている。
2008年〜2012年の日記
精神病に罹った夫が日に日に病んでいく様子と、その介護の日々の様子が痛々しく綴られている。
寿子は暴力を振るわれながらも医者として彼を治療するため奮闘していたようだ。
2012年の夏の日記(10年前ごろ)
寿子が「会」と呼ぶ場所に通い始め、夫の症状について相談していること。会の主催者に会ったことで改善の兆しが出たことを心から喜んでいる。
・2012年9月31日
会からようやく卵を手配することができました。このために払ったものの大きさも、彼の心を取り戻せるのなら安いものだったと思えます。
・2012年10月1日
投薬して様子を見ていますが、特に変わった様子はありません。相変わらず独り言は多く、私に向けて皿を投げる素振りを見せてきます。
・2012年10月2日
今朝の彼は随分落ち着いた様子でした。私が話しかけても自然な応対をしてくれます。これは回復の兆しと見て良いのでしょうか?
・2012年10月3日
失敗でした。私の考え方が甘かったのでしょうか。彼は心の代わりに体が歪み、その痛みに苦しんでいます。
会に頼った事自体が間違いだったのかもしれません。
・2013年1月1日
穂高さんの頭は日に日に大きくなっていきます。家中の鏡を取り除いてはみたけれど、根本的な解決は難しいように思います。
彼が傷つくところはもう見たくはありません。
・2013年3月28日
彼がひどく醜いことが、こんなにも許せないなんて。
私までおかしくなってしまっては、彼を守れる人がいなくなってしまう。私が私を保たなければ。
2015年の春の日記
夫に使った薬を改良し、自分自身に使うための薬が完成したこと。患者を利用してその薬の実験を行っていた事が告白されている。
実験は継続して行われているようで、そのことに罪悪感を抱く様子も見られる。
最近の日記
・1ヶ月前のページ
すべてうまく行っていたはずなのに、私の世界はどうなってしまったのでしょう。彼は変わらず清らかで、私はこんなにも醜く汚れているのです。
もう耐えることが出来ません。
・最後のページ
今の私ならありのままの彼を受け入れられるでしょうか。
正気で彼と向き合わず、愛を得ようなどおこがましいとは思いませんか
KP情報
★会の薬
虫の卵。加工の後に服用することで、虫に脳を支配させて強制的に精神を穏やかにする作用がある。副作用として脳と頭部が肥大化し続ける。
★寿子の薬
会の薬を研究して改良した薬。虫を利用して認知を歪ませる効果を持ち、頭部が肥大化する副作用を抑え込めている。
寿子は解毒剤として藁のタバコも用意していた。
物置小屋
扉には鍵がかかっている。鍵は寿子の化粧台の中だ。
開けると寿子が床に倒れており、脈を図る、あるいは呼吸を確かめるなどすれば死亡を確認できる。
[0/1d3]の正気度回復判定。
寿子の死体
調べてみると、彼女の耳や目からなにか毛の生えた太い昆虫の足のようなものが突き出していることがわかる。
[0/1d4]の正気度回復判定。
また、右手にはなにかの燃えカスを持っているようだ。
★燃えカス
藁のタバコの燃えカス。
★葛寿子の死因
葛寿子は体内の虫が成長しきったあとに取り除こうとしたため、そのショックで命を落としてしまった。
小屋の中
小屋の中は一般的な物置と同じような印象だ。 目ぼしいものを探すと、綺麗な桐の箱を発見できる。
桐の箱
中には綺麗な布が敷かれていて、3本のタバコのようなものとライター、1枚のメモが入っている。
★藁のタバコ
葛寿子が自作した駆虫薬。
これに火をつけ吸うことで、体内に寄生した異生物を殺して取り除くことができる。
1枚のメモ
綺麗な字で書かれている。日記を読んだあとであれば、葛寿子の字だとわかるだろう。
駆虫薬の使い方
・タバコに火をつけ、一息で吸う
・5秒間息を止める
CLIMAXクライマックス
ここから探索者ができることは、基本的に以下の3つしかない。葛先生の夫の中にいる虫は駆虫薬では駆除できないため、探索者にはどうすることもできないだろう。
日記がまだ見つかっていないなど、必要であれば追加で探索を挟んだり、家の中にいる夫と会話をしたりして納得のいく形で処理を行う。
藁のタバコを吸って、自分の中の虫を追い出すか否か
葛先生が物置で亡くなっていることを夫に伝えるか否か
葛先生の遺体、あるいは夫について、警察に通報するか否か
藁のタバコを吸う
火をつけたタバコからは燻した死体のようなひどい臭いがする。
吸ってから息を止めると、しばらくして目の隙間、耳の中からドロドロと膿のようなものがこぼれて床へと落ちてゆく。落ちたものを見ると、その中で小さな触覚や手足がピクピクと動いていた。
こんなものが先程まで自身の体の中に入っていたのだと気付いてしまった探索者は[1/1d6]のSAN値チェックを行う。
寿子の死を夫に伝える
奇怪な容貌の男に妻の居場所を伝えると、その名前を呼びながらバタバタと家を飛び出していく。
<幸運>
探索者の幸運判定に成功した場合、近所の人間にその様子を見つけられずに済むだろう。
見つかれば警察を呼ばれることは避けられない。
男の後を追って物置小屋へ
男は自分の耳がちぎれ潰れるのも構わずに、物置小屋に自分の体を押し込めて妻の亡骸を抱き寄せようとする。
その詳細な様子は彼の巨体によって隠され、探索者の目には届かないことだろう。
エンディング
このシナリオは、探索者が藁のタバコを吸って生還することの他、葛夫妻の処遇によって結末の変化が想定される。
以下はその例である。記載のないエンディングにたどり着いた場合の処理はKPの判断によって行うこと。
葛寿子の死体について警察に通報する
まもなくパトカーが葛夫妻の家の前にやってくる。探索者がその場にとどまっていた場合、細かく事情徴収を受けてから日常生活へ戻ることになる。
葛穂高の存在を警察に通報する/通報される
葛穂高は無理矢理警察に連行され、その後の動向を知ることはかなわない。
クリア報酬
タバコを吸った際のSAN値チェックが報酬である。
※認知が正常な状態に戻ったという意味での報酬であり、回復はない
加算された異形ポイントが存在する場合、異形ポイントと同値のSAN値を減少させる。
補足
このシナリオにおける正気の定義は「精神に異常のない、恐怖に対して適度に鈍感な状態」としている。
クトゥルフ神話の世界観において、「正気度が減少する」こととは、この世の真実に気付いて本来見えないはずのものを見たり信じやすい状態になることだと考えているためである。
(例えば、1d100クラスの旧支配者を目撃して正気度判定に成功し、1しか減少しなかった場合などは、脳が恐るべき真実を理解することにブレーキをかけ、認知が一時的に歪んだのだと解釈できる)
テストプレイのエンディング
KPの参考までに、テストプレイでは以下のようなエンディングを迎えました。
自由気ままに動くPLに合わせてそれぞれのやりたいことや行動に従ってダイスで適宜判定を行っています。
藁のタバコを吸って夫に寿子の死体の存在を知らせ、物置小屋に二人を残したままその場を後にする(警察は呼ばない)
寿子の死体を通報し、夫も警察に見つかって確保されて誰もいなくなったあと、家を探索して日記を見つけ、一人で藁のタバコを吸う
寿子の妙な遺体を自分が所属する組織に回収しようとし、夫に抵抗されたため、夫も回収して家に誰もいなくなったあとで一人で藁のタバコを吸う
あとがき
納得の行くSAN値回復シナリオを目指して4〜5年練り続けていたシナリオです。3回行ったテストプレイではそれぞれ穂高と寿子の処遇が異なり大変趣がありました。シティシナリオ特有のうまみですね。
ブラック・ジャックや蟲師など、奇病を治療する作品に強く影響を受けています。